カブールへ

今日は昼頃からペシャワール会の伊藤さんが殺害された事件現場を案内してもらいました。伊藤さんたちが掘った井戸で村の人たちが生活し、伊藤さんたちが引いた運河で村の人たちが農業を営んでいました。伊藤さんたちの活動がなければ、とっくに土地を捨てて生活手段を失っていたであろう人たちです。楽園のように、見渡す限り、豊かな麦の畑が広がっていました。
伊藤さんに毎朝チョコレートをもらっていたという子どもたちが集まってきました。伊藤さんが作った実験農園はそのまま残されていました。
午後、アジマールと一緒にカブールへ移動しました。先ほど、到着したところです。アジマールの友人の自宅に泊めていただいています。
ここへくる途中の周辺は電気がないらしく、真っ暗でした。タリバン支配が終わって10年も経っているというのに、首都に電気すら行き渡っていないということです。
ペシャワール会の中村先生は「ジャララバードに比べてカブールは危険だ」と、おっしゃっていました。ここへくる途中のカブール・ジャララバード間の幹線道路ですら、一ヶ月前にタリバンの攻撃があり、警察高官が殺害されたそうです。安全なところはどこにもないのかな?