帰路へ

今、オスロの空港です。30分後にアエロフロートに搭乗です。先ほど、カウンターでチェックインしたとき、代理業務のSASのスタッフに「出国ゲートへ行く前にアエロフロートの窓口に出頭してください」と、告げられました。言う通りにオフィスに出頭すると、ロシア語を喋るスタッフが私のチケットとパスポートの情報を照合していました。彼女の手元の紙にはぼくの名前やチケットの情報が印刷されていました。
「すべてOKです。ありがとうございました」と、いわれて、なんのことやら分からぬまま、出国審査を終えましたが、気持ち悪いです。機内か、モスクワのトランジットフロアでいぢめられたりしないかなあ?
ロシアは相変わらず怖いけど、ノルウェーはすっかり気に入りました。生死も分からなかったアジマールがここで幸せに暮らして行けそうだということが分かって、本当に嬉しいです。こんな、凍りついたような真っ白な世界で、ノルウェーの人たちはどうやって、こんなに優しい、暖かな世界を作り上げたんだろう?日本はアベレージにいられる国民にとっては居心地がいいですが、ぼく程度の「ちょっと変わりもん」程度にとってすら、辛いことがあります。ましてや、アジマールみたいな紛争地からの人たち、外国人、障害者や小数派にとっては、ほぼ地獄です。なんでこんなに違うのかなあ?