真相

今日、イスラエルがエレズ検問所を報道関係者に開放し、一気に150人もの
ジャーナリストがガザ入りしました。おかげで賑やかになりました。
日本からは産経新聞や古居みずえさん、シバレイくんもやってきたみたい。
最強ギャル古居さんに9年振りぐらいで会えて、すごく嬉しかった。
今日は地上部隊が侵攻したガザ市東部、ゼイトゥーン地区、ジャバリア地区
などを見て回りました。
昨日見たのはオフィス・官庁街でしたが、こちらは郊外で、市民の生活圏です。
昨日の日記で、イスラエルハマスの弱体化に成功していない、と書いた
ところですが、今日は全く次元の違う事実に気づきました。
イスラエルはそもそも、ハマスの弱体化など目指してはいなかったのです。
ゼイトゥーン地区でも東部でも、侵攻した地上部隊は、初めから、そこに
ハマスがいるかどうかを捜索しさえしませんでした。
彼らはただ、民家であるとか、店であるとか、工場であるとかの別に全く
構わず、目に付くものすべてを丁寧に破壊しながら進んでいました。
アイスクリーム工場も跡形もなくなっていましたし、製粉場もばらばら
でした。
誰が住んでいるかにも全く構わず、民家は破壊され、わざわざ丁寧に
破壊した跡に土をかけて埋めたりもしていました。
果樹園の木々を、丹念に一本一本切り倒して、農場をブルドーザーで破壊
したりしていました。もちろん、軍事的な意味などないはずです。
モスクを破壊した跡には落書きが残されていました。
過去二回の取材で、イスラエル軍という組織は感情のない、システマチック
な組織ではないかと感じていました。すべての行動が合理的で、無駄がない
ようにみえたのです。
しかし、今回のイスラエル軍は明らかに、無駄としかみえない行動を
むやみにしています。というより、作戦目的が全くみえません。去年12月
下旬の、最初の空爆については、治安・防衛・警察関係の施設を一気に
破壊するというスタイルで、傍目にも目的がよく分かりました。
しかし、地上戦は作戦自体、全く無意味な破壊行動に徹しています。
市民を拘束して下着だけにして並べて座らせ、脅迫した、などの証言も
ありましたし、兵士たちが民家に入ってきて、屋内の家具を楽しみで
破壊して回ったという証言もありました。
どうやら彼らは、ハマスになど関心がなかったようなのです。