ダメダメ結社

アリーシュのパレスチナ地下組織はそれ自体ハマスでもファタハでもなく、ただの商売人らしいです。宗教グループらしく熱心に礼拝することもなければ、政治の話もできないみたい。集まっては大麻を吸っているばかりの、ヤンキーっぽい連中です。ダメダメなムード満点。
彼らから訊かれたことといったら、「なあなあ。日本で麻薬とか売れる?」とか、「じゃ、ウイスキーとかシャンパンは買える?」とか、そんな感じです。エジプト人と違って英語がちょっとだけ分かるのはありがたいんですが、中身はアリーシュ人よりダメなのばかり。
それでも、彼らを頼らなければガザへいけないみたいですから、彼らと話をするしかありません。しかし、やっぱ、付き合ってて、そこはかとなく不安になりますし、これでガザへゆける、という気もしません。あーあ、イスラエル当局がエレズ開けてくれたらいいのになあ。
昨日は洗濯しようと思ったのに、朝から断水でやる気を削がれたあと、お昼寝ばっかりしてました。部屋は40ポンドのところから30ポンド(480円ぐらい)のところに移りました。でも、バルコニーがなくて窓の景色が悪くなっただけで、ツインルームで広いし、清潔だし、以前より静かだし、全く不満はありません。おかげで昼寝してしまうわけです。
昼寝から覚めて、午後7時頃通りへ出たら、昼間よりむしろ開いている店が多くなっていました。シナイ砂漠の町アリーシュでは、暑い日中を避けて、夜になってから活動する習慣なのかも知れません。