ネタなら余ってます

発音の難しいNATOの代表が今日明日とトビリシを訪れているので、こちらでは
そのニュースで持ちきりです。ジャーナリスト300人が詰めかけたそうです。
でも、確か、11日頃日本の新聞記者は全員トビリシを出たので、日本人はいない
と思います。テレビクルーは初めから最後までゼロでした。彼らは東京の
グルメのニュースで忙しいみたい。トビリシもグルメの街なのになあ。
トビリシのやぶ蚊さんは奥さんのご実家から無事、トビリシへ戻られたもよう。
無事にというのは、ご実家への道の途中で2ヶ所もロシア軍の検問を通過された
そうです。つまり、途中はロシアの占領地域だったそうな。拘束されなくて
よかった。
チャンドラー氏はぼくがお世話になっているツィアラおばあちゃんちに
引っ越して来ました。昨日、彼が警察とトラブったと書きましたが、政治的な
ものではなく、すでに解決済みだそうです。安心安心。
日本のフリーランスの中には、「常岡さんはグルジアは専門地域でしょうから」
なんていう人もいるんですが、ロシアにもグルジアにもマークされているぼく
より、ノーマークのあんたらの方がここでは有利なんだよ!と、声を大にして
いいたい!たとえば今のチェチェンには、ぼく以外の日本人は簡単にノー
チェックで入れるんだよ。
日本のフリーランスってなぜか嫉妬深い人が多くて、同業者が自分と同地域で
活動することをいやがる人が多い気がしますけど、それはイラクパレスチナ
みたいに記者がうじゃうじゃしてるところでいつもひしめきながら仕事してる
からじゃないかと思います。仕事の取り合いになるわけです。
チェチェングルジアには記者は皆無なので、ネタが多すぎて一人では捌き
きれません。ニュースの絶対量が少ないことを雑誌やテレビは「日本では
関心を持たれていない」と言い放つので、こちらとしては他人とネタの
取り合いをする以前の報道絶滅を論じる状況なのです。ネタなんていくらでも
譲るから、一人でも二人でも来ないものかなあ。