言葉遣い

ナイジェリアの人たちは親切なだけでなく、とても礼儀正しいです。
ものすごく訛ってはいるけど、言葉遣いも丁寧です。「Yeah」なんて、
ぼく一人しかいいません。なぜかぼくはこれが抜けない。
ただ、ある意味礼儀正しすぎて、どうしても抵抗のある表現があります。
と、いうのは、彼らはよく、ファーストネームに「Mr.」を付けて誰かを
呼ぶのです。
「ミスター・チャーリー」、「ミスター・ジョン」、etc...
ぼくにはどうしても、こういう表現は召使いが「旦那さま」と、呼ぶ
イメージで聞こえてしまって、感じよくない。
とくに、この国には奴隷貿易の歴史があるので、連想してしまってダメだ。
そもそも、今どき英米で「ミスター」をつけるなんて、初対面の時と、
あとはホテルマンが客を呼ぶときぐらいじゃない?
ただし、いいのか悪いのか、誰もぼくに対してだけは「ミスター・シャミル」
と、呼ばないんだよな。みんなしっかり、上下関係を見抜いてるよ。とほほ。

そういえば、O氏はラゴスへ戻ったはずなのに、ゆうべ、姿を現さなかった
なあ。自分の都合で仕事を遅らせた上、ぼくを5晩もホテルの部屋に
監禁状態にしてしまったから、気まずいんだと思う。
ぼくの方はもともと引き籠もりだし、すでにこの程度のことは苦行のうちに
入らないほど鍛え込まれてしまってるので平気なんだけど。
なんか、都合の悪いことから逃げようとする傾向はナイジェリア人の悪い
ところだなあ。