電気の時間

こちらの電力事情というのは、だいたい日中、市民が仕事をしている時間というのは停電していて、午後6時か7時、みんなが家に帰って休む頃、政府の電気が来るか、あるいはこなければ、金のある人たちは発電機を回し始めます。
ところで、こちらでのぼくの仕事は日本との連絡係です。ところが、こちらで電気が来る時間というのは、日本では午前2時とか、3時で、寝静まっている時間です。こちら時間の朝7時とか8時には、たとえ政府の電気があっても、止まります。その頃、日本では午後3時や4時で、これから仕事が本格化するタイミングです。こちらでは、一番肝心な時刻には、電気がなくて手も足も出ない状態、ということが多いです。もちろん、発電機さえ回せば電気は手に入るのですが、ここでガソリンは日本の半額程度で、発電機を使い続けるとやはり高額になります。
ぼくはできるだけ、日本時間に合わせて生活するようにしていて、夜更かしなのですが、ナイジェリア人は生活時間を変えることなんか初めから不可能なので、朝5時頃一人でリサイタルを開いたりして、ぼくを眠らせまいとします。ナイジェリア人の生活習慣に合わせず、強権発動して、日本が始動するナイジェリア時間の午前零時頃発電機を始動して、そのまま日本が眠るこちらの午後4時頃まで稼動しておくようにすべきか、今度日本側と相談してみようと思います。
照明目的でしか電気の使い道を知らないナイジェリア人が電気のことを「Light」というのは仕方がないと思いますが、それにしても仕事をする時間に電気が要らないという考え方はナイジェリアらし過ぎてイヤだなあ。

ところで、明日から平和なアバカリキを出て、国内出張します。まず、エヌグ、アブジャへゆき、それからラゴスへ。1週間ぐらいの日程になりそうです。定額GPRSさえ動けば、ちゃんとこの日記を更新できるかと思うのですが。