ブター

いつまで経っても、ナイジェリアン・イングリッシュは難しい。
彼らはチョコレート風ドリンクのことを「ティー」と呼び、水のないゲル状の物体のことをスープと呼びます。じゃあ、日本人や欧米人が「スープ」と呼ぶものはナイジェリアン・イングリッシュではどう呼ぶかというと、そんなものは存在しないので表現できません。他に、「pepper」の訛りと思しき「ペペ」というと「唐辛子」のことです。胡椒は存在しないので表現する単語がありません。「フレッシュ・フィッシュ」というのは生魚ではなく、冷凍保存された魚のことです。そして「ストック・フィッシュ」は干し魚のこと。野菜も含め、衛生状態の悪いここでは生で食べられる食物はありません。乳製品もほとんどなく、「ブター」というとマーガリンのことです。そうそう、「ブター」で思い出しましたけど、「just」は「ジャスト」ではなく、「ジョースト」に近く発音されます。発音については、本当に難しくて、向こうが気をつけて英語風に発音してくれないと、こちらには何語を喋っているのかすら分からないことが多いです。教養人の中には英米人風の英語も話せる人もいますが、「ナイジェリア語」化したナイジェリアン・イングリッシュしか話せない人の方が多いです。
他には、「How are you?」といわず、「ハウ ファー?」といいます。