やる気の問題

ビルマで殺害された長井健司さんの遺族が週刊文春を提訴するのだそうです。
文春が、本人は「ビルマの問題に関心がなかった」「ミャンマーに行くのを嫌がっていた」と書いたのが事実無根で、名誉毀損に当たる、というのだそうです。こっちにいると、文春の記事も読めないし、詳しい事情は分かりませんけど、一点よく分からないところがありました。「ミャンマーに行くのを嫌がっていた」というのが、名誉毀損にあたる、つまり、不名誉な事実だとされていることです。
そんなことをいったら、ナイジェリアにまったく関心がなく、全然来たくないぼくは本当に不名誉な人間だなあ。あは。あはは。
チェチェン・ロシアに関しては、殺された友だちのことを忘れられないから、今では自分から切り離すことができませんけど、それがなければ、チェチェン人がみんないい人たちというわけでは全くないし、行きたい理由なんて、文化人類学の観点から興味深いといった程度しかありません。やっぱり、いくのはすごく嫌です。アフガニスタンだって同じ。ぼくはそもそも、いつも成田空港へ向かう京成線の中からホームシックにかかっています。
しかし、それでも、もしぼくが長井さんだったら、APFの山路さんに「取材に行きたい」と自分から連絡するだろうと思います。だって、しょうがないじゃない。
報道の仕事って、やる気が大事なんですかね?体育会系っぽい根性が重要?そういうの、ぼく苦手というか、まるきり無理なんすけど。問題は結果じゃないの?ぼく、なんかやっぱ、人として軸がぶれてますか?