ゲル責め

ラゴスへやってきました。民家に泊めていただいています。
結局、ナイジェリアの料理は決してまずいわけではないのです。きっとこの国をオサラバして半年ぐらい経ったら、新宿のナイジェリア料理店に足を向けるだろう。ただ、考えてみていただきたい。毎日、朝も昼も夜も、テレビをつける度に、全てのチャンネル、すべての番組に江頭2:50氏が画面にアップで現れて、いつまでもいつまでも、裸でデンデン太鼓をやっていたら?
つまりは、そういうことなのです。江頭氏もたま〜に見るから可笑しいし、いい感じで精神的ショックを楽しめるわけですけど、たま〜に食べれば珍しくもあり、味わいのあるナイジェリアのゲル料理も、朝もゲル。昼もゲル。夜もゲル。寝ても醒めても同じ味のゲル状物体がだら〜んと糸を引くとしたら、これは拷問です。毎日、食事の時間がちっとも楽しくありません。今日は一口、一口と、ゲル付きヤムイモを口に運びながら、「嗚呼、もう少しで完食だ。長い戦いだった」と、感慨に耽ろうとしたそのとき、優しいF氏の奥さまが無言でぼくの皿にゲルを追加しました。思いもよらぬ塞の河原の責め苦に、「うっぷ」と呻いてGive upしてしまいました。敗北感でいっぱいです。