テント村

ようやく、今回の旅の目的地に着いた。
イスラマバード在住の督永忠子さんのNPWという組織を訪問。
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nippagrp/pakistan.htm
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nippagrp/
今日はクリスマス・イブなのに、嫁(兼ボディガード)と二人して、
震災被災者のテント村で労働する。
イスラマバードは寒いのでひ弱で華奢な私は風邪を引いて洟を垂らしている。
薄い布一枚のテントの住民はさぞかし寒かろう。
90年代末から2001年にかけて、アフガニスタンを襲った干ばつ、戦争の
被害を逃れて、大勢の避難民がパキスタンに逃れたが、
この地域の冬は意外に厳しい。
ぼろきれのようなテントの中で、多くの子どもや老人たちが
寒さや医療の不備で命を落とした。
このとき、世界がタリバンの奇行や大仏に配る千分の一でも
この人たちに関心を向けてくれていたら、彼らは多分死ななくてもよかった。
今回は、世界はイラクからすら関心を失おうとしている。
この冬の間に、また同じ場所で、同じことが繰り返されるかもしれない。
アフガニスタンの危機に続いて、督永さんは今回も一人奔走し、
日本の若者にボランティアを募っている。
すでに、イスラマバード郊外に立派なテント村が設営され、
日本人の青年二人が現地スタッフとともに、日夜村人たちの世話をしている。
嫁はNGO専門の旅行社に勤務しているので、この会社「JEPS」と
http://www.jeps.co.jp
督永さんの組織NPWを連携してボランティアを募れないか、
というのが、今回の旅の目的だ。
つまり、私は嫁にくっついてきただけのオマケなので気が楽だ。
うまくすると、年明けにもJEPSを介して、督永さんのところへ
日本の若者を送り込むツアーを組めるかもしれない。
それにしても、この国のネット事情の悪いこと、悪いこと。
これだけUPするのに半日がかりだよ。