真珠

かれこれ一ヶ月間、このページも自分のウェブサイトのトップページすら
開かず、東中野の大邸宅に引き篭もっていた。
東中野大邸宅ではこの度ついにエアコンを導入し、暑いのが死ぬほど
嫌いな私に格好の引き篭もり場所を確保させてくれていた。
しかし、どんな積極的な人間でも、これが引き篭もらずにいられるで
あろうか?
なにしろ、ちんちんが不能なのだ。
6月18日のあの悪夢から3ヶ月が経過しようとしている。
だというのに、傷は一向によくなる気配がないときていて、こちらも
だんだん諦めに似た心境になり、人生から希望を見失ってしまいつつ
あった。
やがて、ホンモノのいわゆるEDの不能の人になってしまったような
気がしていた。
実際、鬱になると性欲というものは減退するらしい。

しかし、引き篭もっていたのは単に、ちんちんが不能で悲しゅうてという
だけではなく、それだけでこの日記更新をサボっていたというわけ
ではない。
今年に入ってから、取材がことごとく空振りなのだ。
そして、私はずっと以前から、自分は現場取材者であって、現場至上主義
のようなことを偉そうにいいつのってきた経緯がある。
自分が現場から何一つ持ち帰っていないのに、今世間で大流行のブロガー
みたいに、見てもいないことをしたり顔で語るのはなにより嫌いだ。
そういうわけで、満足のゆく取材をして帰るまで、自分は当分余計な口は
出すまいと思っていた。

それじゃ、なんで今頃またほざき始めたのかというと、治ってきたみたい
なのだ。
なにが?
もちろん、ちんちんがだ!
あれほど、いつまでもいつまでも痛んだり、再出血したりを繰り返していた
MYちんちんが、なんだか押しても引っ張っても痛くなくなってきたのだ。
とうとう、復活したのかもしれない♪

ただ、気になるのは縫合したしたあと、何度も開いてはまたくっついた
傷跡が、なにやら盛り上がったようになって、まるで真珠でも埋め込んで
いるみたいではないか!!!!

まさか、あのトルコのヤブ医者、ヤブに見せかけてわたしに真珠入りの
第二の人生を与えるという、粋な計らいをしたのか?
それはわからないが、今はただ、かわいい我がちんちんとともに、
偉大なるアッラーに感謝の祈りをささげて、復活ののろしを上げるための
準備にいそしむばかりだ。