ロシアとトルコ(その1)

 日本のVodafoneは確か、Vodafone同士、Tu-Ka携帯電話とPHSにSMSが
送れる。そこで、こちらで買ったTURKCELLの携帯から日本のTu-KaPHS
にSMSを送ってみたが、いずれもダメだった。アンマンの原文次郎さんの
携帯にSMSを送ったり、トビリシの渡辺勇次郎さんに送ったりしたものは、
いずれもちゃんと送れた。
 TURKCELLから日本のVodafoneへはSMSが送れるのだが、これに返信すると、
なぜかエラーになる。送信は一方通行らしい。そういえば以前、日本の
Vodafoneから英国のVodafoneにSMS送信を試みたところ、ちゃんと相互に
送れたが、他社携帯には送れなかった。
 ギャルギャル・エリフとギャルギャル小鳥こと写真家・周香織さんに
囲まれて、イスタンブルでギャルギャルうはうはライフを送ってきたけれ
ど、昨夜、周さんが帰国してしまった。私も明朝、イスタンブルを発つ。

 今回、チェチェンの状況とトルコのクルド民族の状況を並列的に見る
ことができて、興味深かった。ロシアですら、チェチェン人に、チェチェン
民族であると名乗ることを禁じたりはしていないし、チェチェン人は
チェチェン語を自由に喋っている。チェチェンはチェチニャと呼ばれて
おり、「チェチニャは存在せず、そこにはロシアがあるのみ」などという
暴論はない。
 しかし、ここであったクルドの若者たちに、私が93年に覚えたわずかな
クルド語の単語で話しかけるも、ほとんど理解してもらえなかった。
イスタンブルクルド人たちは、クルド民族意識のとりわけ強いもの
でさえ、互いにトルコで日常会話を話していた。ここで逢ったカフカス
ディアスポラの子孫たちについても同様で、誰も自分たちの言語で満足に
話せず、トルコ語を使用していた。