ダマスクス

アンマンで遊びすぎて、日記を書く時間すらなかった。
毎日うまいものを食べて、へらへら笑って過ごしていた。

昨夜、シリアのダマスクスへ移動してきた。
何も変わらない街だが、ほんの少し、警察官や軍人の姿が街に増えている。

アンマンのサイバーカフェではなぜか、自分のパソコンをLAN接続しての
メールの送受信ができなかったが、こちらでは問題なくできた。
アンマンよりもskypeもすんなりとログ・オンできるもようだ。

でも、Vodafoneローミング料金はここでは目の玉が飛び出るほど高いし、
ヨルダン同様パケット通信に対応していないので、携帯メールなどは
使えない。

昨夜、日本人の若者が宿の部屋を訪れて、
「クラック・ド・シュヴァリエもう行きましたか?」と、尋ねられた。
「明日行こうと思うんですけど、車をシェアするのに、
他の日本人を探しているんです」
クラック・ド・シュヴァリエというところは「地球の歩き方」に
載っていて、日本人バックパッカーはみな、ビザの有効期間2週間の間に、
ガイドブックに載っている都市を順番に訪問することになっている。
だから、いきなり見知らぬ人の部屋を訪ねて、
「クラック・ド・シュヴァリエもう行きましたか?」と質問するのは
特に非常識ではない、ということになっている。

ヤッチは日本人のバックパッカーに逢いたくないといって、
安宿を避けて中級ホテルに泊まっていたけど、スタンプラリーみたいに
同じルートをぐるぐる回っている日本人や欧米人のバックパッカー
みていると、確かに車輪を回しているハムスターに見えてくる。
でも、イラクへ行ってしまうヤッチや高遠さんたちや香田さんと比べると、
彼らは迷惑をかけない、いい子たちなのだ。