貧者相憐れむ焼肉

アフリカ・コンゴの長期密着滞在型取材から帰国した久野武志くんと
池袋の東方美食館オリエンタルキッチンで焼肉食べ放題へ。
帰国したら焼肉をおごると約束していたのだ。
アフリカという取材テーマは、フリー記者にとって悩みの種だ。
きつい、汚い、危険、そして、発表先がなく、収入にならない。
久野くんは6年ほど前から、アフリカの戦場一筋に、日本でアルバイトをして
資金を作っては現地へ飛ぶ、というローテーションを繰り返している。
ビンボーライフの大先輩・加藤健二郎大総裁と、東長崎機関の新人・
八尋くんもお呼びした。
加藤さんは例によって、食事に1000円以上かけるのが大嫌い
という人なので、1980円(十分安い)の焼肉はやめて、
ファミレスへ行こうと異議を唱え始めたが、無視して焼肉屋へ。
今日は月の食費を1万円に抑えているという超ビンボっぷりの久野くんに
たまには栄養つけさせようという趣旨なのだから。
かつて私を「ジャーナリストビンボー日本一」と認定してくださった
光文社FLASHの山崎編集者にも来ていただいた。
久野くんのアフリカの話を聞きながら、皆でひたすら肉を食い、
その他のおかずを貪った。
ぬわんと、山崎さんはわれわれド貧民の群れ全員にご馳走してくださった。
いい人だ。
実にいい人だ。
というわけで、結局私は久野くんに焼肉をおごる、という約束を
果たしていない。
また、今度ね。