U-Press

東大ジャーナリストコースの履修生の一人Aくんは自宅が遠い為、
毎回講義の日はカプセルホテルに宿泊しているそうだ。
そんなもったいない、というわけで、我が大邸宅のリビングにお泊めした。
私は以前からジャーナリストコースのウェブサイトを見ているが、
(参照→ http://journalistcourse.net/
ブログを書いている履修生たちのうち、Aくんが誰なのか、
ウェブ人格と実生活人格が一致しない。
直接尋ねてみたところ、なんと、Aくんの正体は「夜のシマネコ」であった。
(参照→ http://d.hatena.ne.jp/ClossOver/
「夜のシマネコ」といえば、武田さんのジャーナリストコースが始まる
ずっと前からネット上にあるのを私は知っていて、ときどき閲覧していた。
こんなところで、こんな形でお会いしようとは、まことネット世界は狭い。

夕方、東大本郷キャンパスへ、バイクを回収に行く。
暗くなっての帰り道、後楽園遊園地のネオンサインに凹み、
目の前に昇った荘重な三日月に元気を取り戻す。

そのまま、ずいぶん久しぶりに早稲田大学の本部キャンパスへ。
必ず行こうと、ずっと心に決めていたU-Pressの写真展を訪問。
(参照→ http://www.u-press.org/
(参照→ http://www.saereal.com/
(参照→ http://www.kosuke.se/
(参照→ http://www.kuppography.com/
今まで世界報道写真展だとか、有名な写真家の写真展や写真集だとかを
観たけれど、上手といえば上手だが、撮れて当然という写真ばかりを
もったいつけて見せられて、あほらしくなって帰ることが多かった。
あるいは、同じ早稲田大学のサークルの写真展で、努力の跡ではなく、
甘えだけが写し込まれた学生の素人写真を見せられて、
がっかりして帰ることもあった。
アルバイトで貯めたお金を持って、メディアに顧みられない
アジアやアフリカの深刻な問題を掘り起こそうと、
ストイックに徹して赤字覚悟の取材を続けるこの若者たちの撮った写真は、
そのどれともまるで違った。
「どこかで見たような写真」がまるでない。
思えば、かつてハングリーで健全だった頃のアジアプレスにも、
スタートした頃のJVJAにも、彼らのような志が少しは見えた気がする。
帰り道に妙に元気が出てきて、ちゃんと取材に行く気になってきた。