中台

 中国人ギャルの友人と吉祥寺の中華料理店でランチを食べながら話をした。彼女の意見では、「遅かれ早かれ、中国はきっと台湾と戦争をするだろう」とのこと。
 聞いて憂鬱になった。イラク北朝鮮と違って、豊かな台湾は強い。島国だという有利な条件もある。占領は事実上、不可能だろうし、占領できなくても中国は諦めないだろう。イラクの戦争どころではない、怖ろしい数の死人が出るだろう。これでもかというほど、最新の大量殺戮兵器が使われるだろう。そんな戦争を取材に行くのはいやだなあ。でも、行くことになるんだろうなあ。
 スマトラ沖の津波被害について、彼女は言った。香港の有名な芸能人も、韓国の俳優も、もちろんハリウッドのムービー・スターたちも、アラブ産油国の富豪たちまで、被災者支援のために莫大な寄付をしているのに、日本の有名人が寄付をしたという話を聞かない。多分、次に大きな災害に見舞われるのは日本だとさえ言われているのに、なぜか日本だけが他人事みたいだ。
 そうだ。世界中がこの悲劇を悼んでいる中で、日本だけが当たり前のめでたい正月を過ごしたのだった。

 ここ数日引き篭もっていたので気がつかなかったが、東中野駅西口前にミスタードーナッツができている。ミスタードーナッツはコーヒーがお代わり自由なのでコーヒー好きの私にとってはありがたい。10日まではドーナツなどが全品105円と貼り出してある。近いうちに行こう。
 スズキのバイクショップから電話。一週間後に届くと聞いていた部品がすでに届いているそうだ。さっそく店を訪れ、その場で修理した。ハンドルが少々歪んでいることを除けば、すっかり快調になった。
 バイクの調子がいいと、気分が爽快になる。大学卒業前にバイクの免許を取ったことは本当に正解だった。ちょっとそこまで買い物に行くにしても、バイクに乗るだけでネクラな私に元気が出てくる。バイクというのは自由の象徴のような乗り物だと思う。私のスズキ・ジェベル250SEなんて、10年前のどうしようもないポンコツで、えっちらおっちらようやく走っているシロモノだが、それでも十分なのだ。
 チェ・ゲバラ、T・E・ロレンスを初め、自由を愛した人たちはバイクに乗っていた。暴走族だってバイクに乗る。私の友人のうち、戦場カメラマンや戦場記者、旅行作家、フリージャーナリストの中にはバイクに乗っている人の比率がなぜか異常に多い。