実話マッドマックスVol.6

実話マッドマックスVol.6(コアマガジン)に東長崎機関の村上和巳が
(参照→ http://www.coremagazine.co.jp/magazine/dynamite/
「ロシア最残虐学校テロ」という記事を寄せている。
写真はこの雑誌らしく、通信社の配信の中から、できる限り残虐で
グロテスクなものを選んできたというものだ。
林克明氏へのインタヴューもある。
林さんは先日、学校占拠事件の詳細がまだ分からなかった頃に
ロシア当局の自作自演の可能性に言及していたが、この記事では
バサエフとロシア当局が裏で繋がっている可能性に触れていた。
ちょっと危ういかな、と思う。
ダゲスタン侵攻のとき、バサエフとオルガリヒのベレゾフスキーが
繋がっていたことは、今では広く知られている。
この当時、ベレゾフスキーがプーチンを支えていたことも明らかだから、
この時点において、KGB勢力、オルガリヒ、バサエフの3者が反マスハドフ
結託していたということはありうると思う。
しかし、そのあと、これらのうち少なくともベレゾフスキーとプーチン
対立するようになった。
ベレゾフスキーは反マスハドフの立場を変え、英国から
ザカエフ―マスハドフ・ラインを支援している。
軍事的に無力に近いマスハドフは、政治的には対立関係にあるバサエフ
山中で庇護されていて、バサエフに対して断固とした決断が
できないような現状だ。
してみると、バサエフがこういう中でKGBと繋がりを深める可能性は低い。
しかし、バサエフチェチェンのゲリラがロシアの軍部の腐敗分子から
武器や弾薬を購入していることは明らかなことで、KGBはこうした機会に
バサエフ・グループにアクセスするチャンネルを維持しているだろう。
特にベスラン事件の実行犯でテレビに姿を現したクラエフのように、
ロシア側に逮捕された人間を釈放と引き換えに協力者として運営する
などの方法で、KGBバサエフ・グループに浸透することは容易だ。
しかし、そうだとして、それはバサエフとロシア当局が裏で
繋がっているとまではいえない状況だろう。
バサエフの行動は実に不可解だが、それを「ロシアと繋がっている」
というだけでは説明しきれない。

午後3時、池袋の西武コミュニティ・カレッジへ。
(参照→ http://college.e-doc.co.jp/ikepri/files/200410/homepage/public/hp/20041015015.html
世界の戦争における死者の概数に関する話と、
チェチェン戦争の背景などについて話す。

帰宅は午後6時過ぎ。
熱が出てきた。