辞め辞め

ロシア紙イズベスチヤが、同時墜落事件の被害にあったチェチェン女性が
兄弟をロシア軍に連行されて消息を絶ち、
自爆テロで肉親の仇を討つ動機」を抱えていたと、書いた。
読売と時事がこれを翻訳して伝えた。
(参照→ http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040828it12.htm
(参照→ http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=040828193945X833&genre=int)

チェチェン人は全民族人口の4人に一人を既に殺されている。
肉親を殺されていないチェチェン人なんて、そんなにいないんだけどなあ。
「兄弟を殺されたチェチェン女性」は珍しいどころか、大概がそうだ。
私もチェチェンの友人や義兄弟をいっぱい殺されたから、やっぱり
自爆テロで仇を討つ動機」があるということになるのかなあ。
こういうことが即座に判らないというのは、とてつもなく
現実との感覚がずれているということだろうなあ。

今のロシアに言論の自由はなく、イズベスチヤは政府系新聞だ。
こういうロシアのメディア人がいい仕事をできないことを
私は責める気にはなれない。

が、報道の自由が最大限保障された日本のメディアがなんで、
独自性も独立性も取材力も読解力も分析力も人権感覚も報道倫理も
ないわけ?

弁護のしようがない。
お前ら、これ以上は無理だよ。
もう、辞めろ。