愚か過ぎ

またしても、信じがたいほど愚かな行為だ。
イラクイスラム法学者協会の代表ハーリス・ダーリ師の子息で
イラク紙の編集委員ムサーナ・ハーリス・ダーリ氏を
米軍が拘束したというのだ。
(参照→ http://english.aljazeera.net/NR/exeres/25B2BED2-620D-4C37-ADD1-BF36D5654C6A.htm

日本のメディアはまだどこも気付いていないみたいだ。

父親のハーリス・ダーリ師は邦人人質事件の際に、
「無条件即時の人質解放」を呼び掛けるファトワ(宗教令)を出して、
サラヤ・ムジャヒディンらに人質を解放させた張本人で、
イラクイスラム法学者協会の代表者だ。
つまり、最近来日し、私が逢ったクバイシ師の上役に当たる。

米軍は開戦という最大の愚行を皮切りに、イラクで愚かな政策を
重ねてきた。
これまでの主なものは、シーア派のサドル師派の新聞を発禁処分に
したことで、サドル師派を敵に回し、
彼らのイラク国民への影響力を高めたこと。
そして、ファルージャで殺害された米国の傭兵4人の復讐にこだわった結果、
スンニー派全般的な対米蜂起を促し、しかも、当のファルージャでの戦闘で
敗北、撤退し、イラク戦争そのものへの戦略的敗北を決定的なものにした。

そして、これは4つ目の大きな愚行ということになりかねない。