クバイシ先生に逢いに行く

高遠さんと今井くんをダシにして、イラクイスラム法学者協会の
アブドゥッサラーム・クバイシ師に逢いにいってきた。
クバイシ師をイマームに、一緒に礼拝した。
この上ない幸せだ。

コタイバさんは、クバイシ師が私のムスリムらしい姿を見て、
喜んでいたと話していた。
そういうコタイバさんも、クバイシ師に逢えて話ができたことに
すごく喜んでいた。

安田くんと渡邊さんを師に逢わせられなかったのが残念だ。
二人ともあまりにも多忙で、スケジュールを調整しきれなかった。

クバイシ師は異なった宗教者間の融和が大切だと繰り返した。
これほど頭の柔らかい人がイラクムスリムを率いているということは
イラクの将来を楽観視する大きな理由になる。
そして、これほど柔和なクバイシ師が同時に、
米国に対しては誰よりも厳しい。

よく考えると、「師」って新聞用語だ。
「クバイシ先生」の方がいいじゃないか。
コタイバさんが「クバイシ先生」と呼んでいるのを聞いて、
これから日本語のときは、私も先生と呼ぼうと決めた。

イスラムの法学者やイマームの中には、私が全然尊敬できない人もいて、
かといって付き合わないわけにもゆかなかったりして、
こちらとしてはいろいろとやりにくくて困ることがある。
日本の某モスクのイマームにしてもそうだ。
私は同じ問題で、アフガニスタンにいたときは
遂に正式のシャハーダを延期してしまった。

大巡礼で訪れたメッカでは、えらいムフティの講話を聴くことになったが、
ありがたがっているのは本人たちばかりといったようすで、
話の内容があまりにもアホらしいので、
大事なハッジを邪魔しないで欲しいものだと思った。