ヤヴァイよう

ちっともめでたくないよ。

高遠さんたち3人が解放されることは初めっから予想済み、予告済みで、
あとは万が一の心配が残るだけだった。
3人の解放を阻止しようという真のテロリスト勢力の妨害を
心配しさえすればよかった。

問題は安田くんたちの方だ。
高遠さんたちが解放されて分かったことは、安田くんたちの拉致事件
そっちのケースと無関係だということだ。
高遠ケースでは声明文や実際の行動などで誘拐グループの性格が
かなり分かっていた。
それで心配しなくてもいいことが早くから分かっていた。
しかし、安田ケースでは誰が何のために拉致したかすら、
全く分かっていない。
つまり、心配すべきなのかそうでないのかすら、私には分からない。
こりゃ心配だなあ。

ところで、危ないと分かっていてアブグレイブへいった2人の行動が
不可解だというメディア関係者さまへ。
では、疑問を感じているみなさまご自身は
なぜファルージャにもアブグレイブにもいってないのでしょう?
危ないから?
危ないことは取材しなくていい理由になりますか?
今のファルージャがメディアにとって取材、報道すべき
重要なテーマだという前提に同意していたただけますか?
ファルージャが今や、ただの田舎町でなく、
米国にとっても日本にとっても、未来を決する重要な局面であること、
ファルージャがまさに世界の中心になったことを、
よもやメディア人が理解されていないわけはありますまい。
ベトナムでも、そのほかの戦場でも、報道の必要があると判断した場合に、
危険を承知の上で現場へ向かってきたことを、
メディアはよく自画自賛してきたように思うのですが…

今のファルージャ取材を敢行し、成功したメディアは
失敗した2人を未熟だと非難するといい。
取材に失敗するかどうか以前に、試みもしなかったメディアは、
その時点で報道倫理だとか云々する資格を失っている。
ホテルに逃げて隠れているメディア、取材を放棄しているメディアは
2人の行動以前に、自らの行動にまず、疑問を持った方がいい。
というか、到底見込みはないから職業替えしなさい。

ジャーナリストは戦場で死んだって可哀相ではない。
一億の読者・視聴者は弱いものイジメに夢中になっているヒマがあるなら、
高いところから偉そうにふんぞり返って見ている真のヨワムシを
少々突っついてみてはどうだろう。