帝力いずくんぞ我にあらんや

長崎市の市民団体から、3月20日イラク戦争開戦一周年のイベントに
呼んでいただいたので、予定を変更して早めに帰ることにした。
このやりがいの全くないアホらしい仕事を早く終わらせたい。

やっちが入手したデータによると、戦前のバグダッドの車両数は3万台。
現在は50万台。
交通量が15倍に増えているそうだ。

市場の活気もすごい。

見るみるまに、イラクは豊かになってゆく。
誰もが希望に満ちている。

困っているのは、侵略者とその傀儡でこの国の支配者になろう
という人たちばかりだ。
イラクの人たちに心を捉われたヤッチや村岸さんの気持ちは分かる。
彼らはイラクが問題だからではなく、たまたま出会ってしまって、
好きになってしまったから、イラクの人々に関わり続けている。

しかし、そうでないほとんどの有象無象どもに、
この国を問題にするもっともな理由はない。
この国は豊かだ。
支援なら、支援をより必要とする他の国の人たちに向けた方がいい。
この国は平和だ。
平和を論ずるなら、今まさに戦争が続いている
数多くの国を先に問題にした方がいい。

カルバラやバグダッドで起こった、シーア派を標的とした爆破事件も、
実はイラクの未来にいかなる影も落とさない。
米国や日本の対イラク政策に影響を及ぼすだけなのだ。
確かに、日本や米国にとって、イラクは重要だ。
今世界や日本が注目して、懸念しているのは、イラクという問題ではなく、
実は米国や日本の国内問題だ。
国内問題を考えるのに、イラク人を利用するのは、
さらにこちらまでそれに踊らされヒステリーに流されるのは、
実に、実に、アホらしい。