またまたまたバグダッド

アル・アラブ・ホテルは昨日、私の支払いは20ドルだといったのに、
100ドル渡したら65ドルしか返さなかった。
なぜと問うたら、食事が一食5ドル、3食食べたから15ドルだと。
食事つきだといったじゃないか。
というか、あの焼け出された被災者救済の炊き出しみたいな、
もっというとイヌの餌みたいな食事は、
日本でだって5ドルはしないぞ。
しかし、私はみなさまご存知のようにオトナなので、
5ドルごときのためにケンカなんかせずに、余裕の笑みを残して、
ホントは涙目になりながら宿をあとにした。

市の中心部を出ようと歩き出したら、鎖で自分を打つ一団と行き違った。
行列をポーランド軍が監視している。
カルバラでは初めて、外国軍を見た。
ハラームアッシャリーフには入らせないのかも知れないが、
ここだって市内だ。
市民は不平いわないのだろうか?
ポーランド軍は現地の4WDのトラックを借り上げて、
その荷台に乗っていた。
みすぼらしい車両だ。
そもそも弱そうだ。
イラクよりも貧しい国の軍隊ばかりがここに派兵されて来ている。
豊かなイラクを見て、どう思うことだろう?
フィルムをさらに一本、使い切った。

午後1時、バグダッド到着。
カサブランカホテルはちゃんと私の40ドルを封筒に入れて
保管していてくれた。
なんだかこのホテルが好きになった。
すぐにインターネットを使いに行く。
我が家のすぐ側のサイバーカフェは値上がりして
一時間2000ディナールになった。
CDドライブも使えないのに、これはメリットがない。
サフィールホテルまで歩いた。
サフィールホテルではJVCの原さんと佐藤真紀さんにお逢いした。
我が大邸宅の愛しい同棲ギャルS2Mは引越しが早まって
3月いっぱいになったそうだ。
私が3月下旬に帰っても、彼女はもういないというのか。
ああ、悲しいなあ。

サマワではスラーヤ衛星携帯電話が受信できないものの、
インターネットはLANを使って自分のコンピューターから接続できる。
明日の午後にでもサマワへ行って、3月1日に備えようかなあ。
いや、なんだかスラーヤの調子が悪い。
明日はまず、スラーヤの代理店を訪ねて、電話機を見てもらおう。
サマワは3月1日の早朝に移動してもいいんじゃないかな?