ドライブデート

宴は二日目も実質続いていた。

SMちゃん、元タスギャル、みよちゃん、そして私で、
鍋に牛肉とキャベツをキムチの元で炒め、そこでラーメンを茹でて、
さらに生卵を落とすという、「ラーメン鍋」をやってブランチ。
少し味が濃すぎた。

みよちゃんは私のデスクトップコンピュータを使って仕事を始めた。
みよちゃんは昨日から、宴席を一時中座して、私の部屋に篭って、
電話取材に明け暮れていた。

午後3時頃、元タスギャルは家に帰るという。
みよちゃんはまだまだ我が家で仕事したいという。
そこで、みよちゃんの車で私が埼玉県北の某市まで
元タスギャルを送ってゆくことになった。
ドライブデートなのだ。

前後左右のバンパーと車体面に戦いの痕を刻んだみよカーには
カーナビがついているのだが、私はそういうハイテクを使った経験がない。
それで、画面の表示のうち、何色のサインに従えばいいのか、
さっぱり分からない。

助手席の元タスギャルにハイテク解析を任せて、でたらめに進んで、
同じところをくるくる回ったりした。
あげく、途中で「トイレ行きたい」とか、「腹減った」といっては、
ファミリーレストランに寄り、コンビニに寄りを繰り返したので、
元タスギャルが家に着く頃にはとっぷりと日が暮れていた。

実は夕べ、ほとんど寝ていなくて非常に眠い。
帰り道、コンビニの駐車場に車を停めて一寝入りしようとしたら
爆睡したようで、ヒーターの停まった社内の寒さで眼が覚めた。
東中野に戻った頃には日付が変わっていた。