ロシアのスパイ(その2)

しかし、当の公安調査庁は日本の治安情報機関・傍聴機関ではなく、
ロシア諜報機関に内部を侵食され、
コントロールされるようになっていた。

件の文春の記事は、明確な目的を持っている。
すなわち、日本市民の間にチェチェンムスリムに対する
恐怖心を醸造し、警戒させ、敵意を作り出そうとするものだ。
イラクの件でも、私たちは今無意味に争おうとしている。
このタイミングにつけいられた。
そして、日本人全員に仇をなすこの企てに
公安調査庁が協力している。

日本を米国の属国と呼ぶ観方もあるが、正確ではない。
主権を放棄し、米国に対してだけではなく、
すべての野心を持つ国に従属の姿勢を示す準国家だったのだ。

おそらく、ロシアの国家テロに利用されてきたのだろう。
帰国後しばらく経って、私に対するロシア当局からの
アクセスがすっかりなくなった。
それも無理もない。
直接接触する必要はもはやなかったのだ。
彼らはエージェントを通して私にアクセスし続けていたのだろう。

S氏は「チェチェン」の「テロ対策」の目的で
私のところに通い続けているのだそうだ。
チェチェンは一度たりとも日本を攻撃したことはない。
米国や米国の利益に対しても、攻撃したことはない。
このため、米国は長い間、チェチェン独立派を
「テロ組織指定」せずにきたし、今も非公式での接触と支援を続けている。
私もまた、多くの左翼団体や市民団体と違って、
反米でも反日でも反政府でもない。
チェチェン」の「テロ対策」にはロシアの利益以外の
なんの目的があるというのか?

S氏に対して私ははっきりといった。
「私は必ずチェチェンへ行く」と。
ロシア諜報機関当局に間違いなく伝えてもらいたい。
これは虚報ではない。

現在発売中の週刊プレイボーイで、大川興業の連載記事の中に私が登場し、
今回の一件について語っています。
大川興業週刊プレイボーイにはもっと詳しくお伝えしたのですが、
「ここには書けない話ばかり」と、
細かいところは書いてもらえませんでした。
いずれどこかで、すべてを暴露します。
これもまた、虚報ではない。