寂しくなるなあ

バグダッドから美人記者川村さんが無事帰還した。
現地はみごとな無政府状態だそうだ。
楽しかったらしい。
明日未明のトルコ航空イスタンブルへ出発されてしまう。
テレビ東京美人特派員奥山さんも
午後の便でクウェートへ出発してしまった。
村上和巳、森元修一チームの4人は明日のバスでバグダッドへ向かう。
エジプト人フリーランスギャルのアスラは夕べ、
イギリスのクルーとともに出発した。
また私だけになってしまうのか。
寂しいなあ。
今日、イラク大使館で村上和巳チームがジャミーラさんたちと
遭遇したそうだ。
恐るべしジャミーラさん…実に神出鬼没だ。
なんと、25日頃からずっとアンマンにいたらしい。
それなのに、もうホテルをチェックアウトしてしまって、
これからベイルートへ移動されるという。

せっかくなので、最新情報を少々。
アンマンのイラク大使館は、本国からの命令系統がなくなったというのに、
勝手に運営している。
領事が毎朝出勤してきて、52ディナール(およそ一万円)の料金を取って、
ビザを発行している。
それも、乱発しているという感じではなくて、
ちゃんとリコメンデーションレターぐらい持ってゆかないと、
受け付けてくれない。
もっとも、私たちはこういうものはすべて手製の偽造品で賄うのだけれど。
ぜんたい、国境管理が行われていないのにどうしてビザが必要かというと、
ヨルダン側の国境管理事務所が、出国許可証かビザを持っていなければ
出国を認めないからだ。

欧米のジャーナリストの多くは知らないが、
現在すでに民間のローカルバスが復旧していて、
たったの8ディナール(1500円ぐらい)で
アンマンとバグダッドを結んでいる。
もちろん、日本人も欧米人も乗れる。

欧米のジャーナリストや支援団体関係者はいまだに
一台につき600ドルも700ドルも支払って乗用車をチャーターしているが、
その相場も戦争中は2000ドル以上に跳ね上がっていたから、
これでもずいぶん安くなった。