情勢緊迫

初め、空爆は夜間だけだったのだが、今は昼夜の境なく続いている。
空襲警報の意味がなくなるほど、頻繁だ。
この丸2日間、インターネットのサーバがダウンしたっきりで、とても困った。
仕事の関係先に迷惑を掛けてしまった。
昨日、街に出て、子どもやモスクを撮っていたら、いきなり軍隊に拘束された。
幸いすぐに拘束されたが、拘束されたということ自体に、
事態が緊迫していることを感じる。
それより悪かったのは、私たち「人間の盾」の受入機関「ソルダリティ」が
態度を急変させたことだ。
軍隊から「ソルダリティ」に身柄を引き渡された私たちは、
「おまえたちにホテルは必要ない。すぐに拠点施設へ配置するか、出国せよ」
と言い渡された。
これからどうするか、また決めなければならない。
手はいろいろ打ってあるから、なんとかなると思う。
情勢が緊迫しているのは、米軍地上部隊がバグダッドに迫っているということと、
バグダッドそのものが不安定化しつつあるせいだろう。
今日、滞在先のホテルでも、「部屋を北側に移るように」と、
お達しがあった。
ホテルの南側はオープンスペースなので、流れ弾に当たりやすく危険だ、
というのが理由だった。
ホテルからのリクエストではない。
イラク政府がホテルに命令してきたのだそうだ。