国際テロ僧

チェチェンの子どもを支援する会」の
イングーシ・バクー視察報告会に出てきた。
大富亮さんのお話とビデオは分かり易くて、非常に良かった。

会場に日本山妙法寺の寺澤潤世上人の姿があった。
すごく嬉しかった。
この半年ほどはインド・パキスタン国境で平和行進を組織され、
春にはパレスチナベツレヘムの生誕教会にいらっしゃったそうだ。
いつも思うが、寺澤さんは他の有象無象の『平和運動家』とは全く違う。
短絡的思考やヒステリックに陥ることを避け、熟慮しつつも、
誰よりも大胆に我が身を擲つ。
僧侶の寺澤さんを形容する言葉として適当ではないかも知れないが、サムライだ。

以前、寺澤さんが「テロ」を実行した話をお聞きした。
モスクワ・シェレメチエヴォ第一空港で、
寺澤さんは官憲に拘束され、36時間、食事も水も与えられず放置された。
寺澤さんの活動をこころよく思わないロシア当局の嫌がらせだ。
寺澤さんは「切れて」、読経の際に使う太鼓で部屋の窓のガラスというガラスを
たたき壊してまわったそうだ。
もちろん、たちまち官憲に取り押さえられ、尋問を受けたが、
その分、早く帰国できたそうだ。
「非暴力」を訴え続ける寺澤さんが、
そのような恐ろしいテロリストだとは存じませんでした。

パレスチナを見てきて、残虐さにおいて桁外れの
チェチェン戦争の深刻さをあらためて思った」とおっしゃっていた。
私の感想と全く同じだった。

夜、写真家浅井寿樹さんの新婚家庭にお邪魔して、新年会。
奥様はとってもしっかりした方で、料理が美味しかった。