久保田さん

夕方、写真家の久保田弘信さんと新宿で話した。
ステーキ屋で1000円のサーロインステーキを食べて、
それからドトール・カフェへ。
久保田さんもイラクを取材したいそうだ。
アフガニスタンの写真の発表活動も終わってないのに、
久保田さんはよく働くなあ。
それに比べて私はなんと怠け者なことだろう。
見習おう。

ヤーセルさんにいただいた、故郷のブドウを食べた。
目が覚めるような、爽やかな、甘さ。
93年にウズベキスタンでバスに乗っていて、
隣に乗り合わせたおばちゃんからもらったブドウの味とおんなじだ。
あのときも、あまりの甘さ、美味しさに、夢中で食べてしまった。
サマルカンドの街に着いて再び驚いたことは、
そんなブドウが街の至る所に実っていて、手を伸ばしてもいで食べられることだ。
日本で大金をはたいても、この半分の甘さのブドウも口に入れられない。
手が届くところにいつも、
そんな豊かな神の贈り物を受けてきた人たちと私たちでは、
おのず人生観が異なってくるのも頷ける気がした。