もっとも凄まじい暴力

10月6日付の朝日新聞の社説に改めて驚嘆した。(↓)
http://www.asahi.com/paper/editorial1.html
米軍のアフガニスタン侵略開始から一年という節目の記事だ。
去年、私は日本の新聞を読む機会がなく、
あとから一紙として米国の侵略戦争を非難しなかったと聞いて、
当時の世界的にヒステリックな空気の中で、
流れに逆らうことが出来なかったのかと残念に思っていた。
あれから一年が経ち、世界の市民感情も落ち着き、
世論も冷静さを取り戻し始めた。
新聞も理性的なスタンスを取り戻していいはずだ。
いいはずだ・・・・・・った。
なんだこれは???
いったいこれは、「民主主義」を名乗っている国の民間紙か?
共和党の機関誌と取り違えたのじゃないか?
いや、それより「人民日報」とか、昔の「プラウダ」みたいな文面だ。
北朝鮮の国内メディアは「拉致」を伝えず』なんて、
他人のことをいえたものじゃないだろう?
2ちゃんねる」あたりの厨房諸君の「便所の落書き」と
内容的に全然変わらないではないか!

タリバン政権は厳格なイスラム法で市民を束縛したから、
米軍の攻撃で崩壊して良かったのだそうだ。
米国は先にアルカーイダを撲滅(皆殺し)してから、
イラク攻撃に取りかかるべきなのだそうだ。
米軍の空爆による住民の死を無駄にしないためには、
カルザイ政権を米軍がしっかり支えればいいのだそうだ。

死んだアフガン人の遺族に向かってそういってみせればいい。

戦闘の最前線で人間がぶっ飛ぶのを好きこのんで見物する加藤健二郎や私を、
戦争オタクだとかジャンキーと呼ぶ人もいる。
戦場の後方で記事を書く記者たちは、
一番前に出ている私たちをそういうふうに表現することになっているようだ。
きょう日ではそういう私たちが戦争に反対して、
後方の安全な場所で平和運動だの市民団体と協調していたはずの、
良識ある新聞が戦争を賛美し、喝采し、協力するのだ。
いやはや、天地無用の時代であるなあ。

「ペンは剣よりも強い」とするなら、
おまえたちの暴力はどんな暴虐軍隊にも勝る。
朝日新聞社の記者諸君、
ほんのひとかけらでも恥ずかしさを感じる人間性を残しているなら、
今すぐ退職して記者としての精神を示せ。
きみたちは今、「人間として最低限やってはいけないこと」に協力している。
編集委員論説委員と経営陣には酌量の余地はない。
今すぐ会社を畳んで毎日3回づつ、東長崎に向かって礼拝しろ。