ゲリラの一員?

カフカスキ・ヴェストニクというロシアの新聞が、
チェチェンに「日本人義勇兵軍団」が存在する、
という内容の記事を書いています。(↓)
http://kvestnik.org/cgi-bin/newssite4/news_look_inside.cgi?newstime=2002/08/29/02_55_54&newslang=l2
この中で、ハワジと共に私のらしき名前も出てきます。
「ツネオキ・コウスキ」と、ちょっと変です。
改宗日本人モスレム司令官イスマイルの部下ということになっています。
誤解されそうなので、説明しておきますと、
私はロシア軍の即時無条件チェチェン撤退を支持していますが、
チェチェン人はいいひとだとも、チェチェン政府はいい政府だとも、
いったことはないし、今後もいうつもりはありません。
チェチェン人はとんでもなく悪いヤツらで、チェチェン政府はこれまでも
チェチェンをまともに統治してきたことはなかったし、
このままでは、独立後のチェチェンを無法地帯にしてしまうでしょう。
私がこれまであちこちで書いてきた記事には、
「難民しかいないなどといいながら、実はグルジアを軍事拠点にしている」とか、
「実はグルジアと組んで罪もないアブハジアに侵攻、殺戮・略奪を行った」とか、
「国連の非武装ヘリを撃墜した」とか、
麻薬中毒者の巣で、往来で殺人事件や誘拐事件が絶えない」とか、
「マフィアがスポンサーに付いている」とか、
「私自身、殺されそうになった」とか、
チェチェンにとって都合の悪い事実の方が実は多いです。
チェチェン勢力内に私を敵視しているグループもいくつかあるので、
取材の安全確保にも非常に気を遣います。
ロシアのプロパガンダにとって利用価値のある情報の宝庫なので、
ロシアのメディアからやたらとラブコールを受けます。
ただ、一つだけはっきりさせておきたい私の立場は、
チェチェンがそれほどの「ワル」だとしても、
それは侵略や無差別攻撃の理由にはならない、ということです。
それほどの問題を抱えていても、チェチェン人には
自分たちの信仰に従って生きる権利があり、
自分で自分たちの未来を決める権利があり、責任があります。
彼らの理想が欧米や日本の希望と隔たっていたとしても、
私たちには干渉する権利はありません。
責任を怠ったときに、追及できるだけです。
私は権利についても、責任についても認める立場ですから、
当然彼らにとって都合の悪いこともいっぱい書きます。