「ブラックホーク・ダウン」を観る

朝からHMと銀座でブラックホーク・ダウンの映画を観る。
戦争の描写がリアルだった。
ソマリア人が撃ってくる携帯ロケット砲の着弾シーンの度に、
うっ、と声を漏らしそうになった。
冷や汗が出た。
前評判通り、米軍からの視点で描かれたソマリアの戦争で、
アイディード派の前線司令官はサングラスを掛けて憎々しい顔つきをし、
ソマリア人の中に感情移入できる登場人物はほとんど出てこない。
強いていえば、米兵が逃げ込んだ民家の母子ぐらいだが、
米兵はこの家族を怖がらせないように、“優しく”接して、
手を振りながら去ってゆくという、欺瞞たらたらだ。
全編を通じて、「仲間を見捨てない米軍」という描き方が徹底され、
最後の場面で、ニヒルな主要登場人物が、
「なんにために戦うのか?おれは仲間のために戦う」
とセンチメンタルにまとめたところで一気にしらけた。
しらけたのだけれど、戦場の描写の刺激があまりに強すぎて、
映画が終わったあと、しばらくベンチで休まなければならないほどだった。
HMは「え?ホンモノの戦場見てるのに恐かったの?」と意外そうな顔をした。
以前、「エネミーライン」を観にいったとき、一緒に観たYさんも、
私が怖がっているのを見て面白がっていた。
HMは戦友を麻酔なしで手術する場面が恐かったといっていたが、
私にはその場面はどうということはなく、とにかく戦闘場面が恐かった。
苦痛を恐れるということと、死を恐れるということは違うのかも知れない。

日本橋に移動して、先日HMが撮ったフィルムを現像店に取りにゆき、
カフェで見せてもらった。
ありふれた公園のスナップだけど、楽しい。

夜、ギャルと渋谷でベトナム料理店「ミス・サイゴン」へ。
牛肉うどん「フォー・ボー」が美味しかった。
ここには2年ぐらい前にISと来たことがある。