非民主的民主主義と民主的非民主主義

私がチェチェンでのロシア軍やアフガニスタンでの米軍の行動を
「侵略」と書いていることに関して、一面的だとか、偏向しているとか、
過激だとか感じる方がいらっしゃるようですけど、
イスラム世界の人たちはそういう報道が出ているわけでもないのに、
当たり前の事実としてこの言葉を使います。
もし逆に、「侵略じゃないだろう」と誰かが言えば、
大変独創的なものの見方をしていると見られてしまうでしょう。
日本軍の朝鮮半島、中国、東南アジアでの行動を
「侵略だ」と声を挙げてこられた「人権活動家」の皆さんが、
今回、「テロにも報復にも反対」と悪意もなく主張されているのを見ると、
ああ、民主主義ってそういうものなのね、と思わず納得してしまいます。

民主主義のかけらもないロシアにはアンドレイ・バビツキーがいるが、
民主主義の見本品・英米にはせいぜいロバート・フィスクぐらいしかいない。
フィスクなんてモスレムの立場から見ると程度の軽いデマゴーグでしかないのに。
民主主義って、もっとも従順で非民主的な政治思想なのだ、やっぱり。

ここしばらく、毎日原稿書きで、アタマの中でいろんなことを、
あーでもない、こーでもないと、ぐるぐる考えてばっかりいるから、
なんだか理屈っぽいことばかりここに書き連ねてしまうんです。
許してね。