広河さんの憂鬱

アジアプレスの「諸君」、ジャパンプレスの「先輩」、
広河隆一さんが皆さんの悪口を書いているよ。

アフガン報道に思う“何をどう伝えるのか”
http://www.hiropress.net/viewpoint/020127_3.html

反論するか、恥を知るか、どっちかにした方がいいと思うよ。

それにしても、広河隆一氏、櫻井よしこ氏、いずれも薬害エイズ事件
国や製薬会社と闘い、解決に貢献した英雄的ジャーナリストだった。
しかし、9・11以後の二人の反応は凡そ正反対といっていい。

面白いから吊し上げてみよう。
先日も櫻井氏がチェチェン戦争に関して書いた記事を
リンクさせていただいたが、
こちらは氏が9・11に関して書いた論文だ。

週刊ダイヤモンド2001年10月6日号 
オピニオン縦横無尽 415
「米国同時多発テロに対する報復不要論にみる非合理性」
http://www.yoshiko-sakurai.net/works/works_diamond_011006.html

二人ともこれまで、アフガニスタンを取材したことなどなかった。
広河氏は今回、初めてアフガニスタンを取材して、
後輩とも言うべきフリージャーナリストたちの
お粗末すぎる仕事ぶりに愕然とし、
世界の報道を取り巻く事情を憂える記事を書いている。

一方、櫻井氏は現地を訪れることなど恐らく思いもよらず、
本人としては祖国を憂えるつもりになった記事を書いていらっしゃる。
テレビを見て感想を述べるのは櫻井さんじゃなくてもできるんだからさ、
広河さんを見習って取材した方がいいと思うよ。

人間の本当の姿というのは、いざというときになって初めて現れるもので、
普段偉そうな人が、極限状態では臆病だったり、
普段さえない人が、いざというとき頼りになったりする。
それから考えると、9・11というのはジャーナリストの本質を試す
格好の試金石だという気がする。
だって、9・11を境に世界は一変しちゃったんだし、
間違いなく、世界のジャーナリズムが危機に瀕しているんだから。

例えば、読売新聞は「空爆支持」、リベラルを自称する朝日新聞
沈黙することで事実上「黙認」した。
その中でも、日本では珍しいイスラエル寄りの論客である大高未貴氏は、
米国のアフガニスタン侵攻に関しては昂然と非難した。
彼女はちゃんとアフガニスタンを現地取材していて、
しかも強固な反タリバン論者でもありながらだ。(↓)

http://www.104.gr.jp/tanaka/miki/diary.cgi
参照:死の商人 01月18日(金)02時37分