インターネット

インターネットはやはり、人類の偉大な進化だ。この道具を使って私たちは肉体を通さず、魂を直接交信できる。
性的マイノリティなど偏見に晒されがちな人たちや、病気などで実社会で活動できない人たちも、インターネットを使えば容易くそれぞれの存在を確認し合い、励まし合い、団結して社会に訴え出ることもできる。
インターネットの出現で既成の文学はその価値を失うかもしれない。文筆家でなく、もっと社会に足のついた人たち(メディア人は彼らを「パンピー」と呼び、軽視してきた)がネット上に書き記した言葉の中には、かつて読み継がれてきた文豪の作品に匹敵する衝撃を読む人に与えるものが、苦もなく見つかる。
インターネットの出現でジャーナリズムはその価値を失うかもしれない。ネット利用者はすべてメディアとなりうる。情報を発信するのは特権階級の仕事ではなく、「パンピー」の遊びの延長となった。幼稚なジャーナリストの稚拙なルポ(オマエのことだ!!)を読むよりは、現場の市井の人たちの生の声を聞く方がずっと説得力がある。
こんな中で、私は偉そうにしてちゃダメなんだって思い至ったのさ。格調高い文体で、一部の人にしか興味を持たれない話をするのには嫌気が差しちゃった。あほらしいんだもの。
まずはそこいら辺で発信されまくっているサイトの、普通の言葉の中から一歩一歩学ばないと。

なんちゃって。