アル・アクサ

預言者ムハンマドが昇天したという岩のドームを初めて訪れた。
その傍らにあるイスラム第三の聖地アル・アクサ・モスクで礼拝した。
エルサレム旧市街獅子門の内側に神殿の丘の入り口があり、
その前に数十人のイスラエル兵が監視していた。
その周りに海外のジャーナリストも詰め掛けていた。
イード3日目に金曜日が重なったため、
アル・アクサに入ることを許されない自治区パレスティナ人の
抗議行動に警戒しているのだ。
入ろうとすると、「モスレムだけだ」と止められた。
ファティハを唱えて見せ、信者であることを示すと、
荷物をチェックされた後、入場を許可された。
まっすぐにアル・アクサへ入り、礼拝した。
外では百人あまりの男達が人だかりを作っている。
真ん中で年老いた男が、何かアジテーションのような調子で
群集に向かって話していた。
一旦戻ろうと踵を返した途端、どこからか平服の男が走ってきて、
「荷物を見せろ!」と怒鳴った。
これがモサドなのか?
イマームの講話はアラビア語だったから、さっぱり分からなかったが、
インティファーダ」、「ジハード」、「シャヒード」
といった語が聞き取れた。
果たして、礼拝後、参拝者達は静かに家路に就き、
予想されていた混乱はなかった。

今日、ラマッラではデモ隊に対してイスラエル兵が催涙ガスを使い、
15人が怪我をしたそうだ。