櫻井よしこさまの予知能力

せっかくだから回想を。
2001年という早い時期に「NATOはロシアを新たな加盟国として見つめ始めた」
と見破っていたのは他でもない、櫻井よしこさまでした。
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2001/12/17/post_204/
他にも、「チェチェン族の方からロシアに和平の申し入れがあった」とか、
もう、すごいのなんの。
これが実現するのは何年先のことでしょう?いや、分析が間違っていたなんて
ぼくはいってません。高名な櫻井よしこさまは、俗人の見当もつかぬほど遙か
遠い未来世界の出来事を、あたかも「今日の出来事」と同じように予知して
いらっしゃるのです。2008年の時点で現実とかけ離れているなんていうのは
ぼくらに空想力が足りないせいです。
でも、櫻井さん、新聞ぐらい読んだ方がいいと思うよ。

ついでのURL。↓
http://www2.diary.ne.jp/search.cgi?user=61383&cmd=show&num=2002013141012508088&log=2011830982&word=%9FN%88%E4%82%E6%82%B5%82%B1

※実際のところ、櫻井のように力になびくタイプの人間というのは巷にいるものだ。(だからこそ、民主主義体制の中からファシズムは出現する)彼女は単に不見識な素人だが、ロシアに関するプロフェッショナルの中にもそういうのは多い。
有能な人間を賞賛すること自体はおかしなことではない。でも、プーチンはむやみに力を誇示するけれど、ロシアの経済がうまくいっているのは彼の能力によるものではない。石油の価格が異常に高くなったという、外的要因ただ一点によるものだ。
本来、ロシアはこのチャンスに、先進国に追いつくべく、ものを作れる国家と、腐敗を廃し、効率のよい社会システムを構築すべきなのに、彼にはそれがまるでできていない。彼は秘密警察の力を行使し、誇示するが、彼の能力によって打ち立てた実績というものが本当にあるのかどうか、精査する必要がある。
彼が繰り返し叫んできた「法による独裁」など、今のロシアのどこにもないではないか。ひとたび世界のエネルギー事情に変化が生ずれば、ロシアは一夜にして行き場のない、もとの貧困国に戻ってしまうだろう。サウジアラビアあたりを見れば分かるように、王さまがアホウでも石油が出れば国は富む。プーチンはジェスチュアこそスマートだが、本当は無能な皇帝ではないのか?