47歳の赤ちゃん

ナイジェリア時間はまだ夜10時前。突然、猛烈な雨と風。アバカリキは日中はもっぱら晴れていて暑かったり、穏やかな天気ですが、日が暮れるとこんな風に叩き付けるような雨がしばしば降ります。しかし、今回はいつもと違って、家の中まで大雨になりました。つまり、雨漏りです。
我が豪邸事務所は遠くから見ると豪邸だけど、至近距離から見ると幽霊屋敷だといったばかりですが、見るだけでなく、住んでみると、実はさらに荒屋敷だったのだと気付かされます。雨漏りというのも、「ぽたり、ぽたり」というような、かわいらしいものではありません。天井の一点から、「じょー」と、水道の蛇口が開けっぱなしになっているみたいな水が床に流れ落ちていました。バケツでその水を受けます。我が家の二階の部屋のうち、3部屋の天井6ヶ所から浸水していました。
当然のごとく、停電していますから、ぼくらは暗闇の中、バケツを持ってはい回る羽目になりました。ナイジェリアでは、あらゆる人間が作るものの品質が、世界中のどこの途上国にも敵わないほど低いのですが、住居も例外ではありません。こういったものをみると、ナイジェリア人ってホントに仕事ができない、あるいはやらないんだなあ、と分かります。この人たちにはあと300年ぐらい時間を与えても、車もコンピュータも作れないでしょう。動かないおもちゃぐらいなら作るかも知れませんけど。
停電の闇の中、今日付が変わりました。今日10月1日はナイジェリアの独立記念日で祝日です。建国47周年だそうです。半世紀近くも、この人たちはなにをしてきたんでしょうね。祝日が月曜日なので、週末と続けてナイジェリアは3連休です。こちらでは、休日は誰も働かず、店も開かないので、ぼくみたいな日本人にとってはやることがなくてつまらないだけです。休日でも映画館すらないし、現地人はどこでなにをするんだろう?というより、この荒れ果てた国で休んでる場合かおまいら!