伊藤さんが死んでしまった

長崎の伊藤市長が死んでしまった。
ぼくが仕事でお世話になった人たちは次々と死んでしまうんだけど、まさか
長崎時代の人まで亡くなってしまうなんて、思いも寄らなかった。当時ぼくは
伊藤さんの政策をあんまり支持していなかったけど、善良な人だと思って
いた。政治腐敗の酷い長崎にはそんな善良さが必要だとも思っていた。
悲しい。
殺したヤクザ山口組水心会は以前のぼくのアパートの近所で、何度か取材に
いった。下手人の城尾もみたことがある。城尾一家は地元の暴走族グループを
手下にしていて、街の人たちから迷惑がられていた。
長崎は、警察と暴力団の癒着が深刻な街だ。暴力団対策課は当時、暴力団
結託して拳銃押収を偽装したりしていたが、それがバレると担当警部補を
トカゲの尻尾切りで首にし、本部長はぼくらから逃げ回っていた。
そういえば当時ぼくが取材していたある暴力団事務所は長崎県警早岐警察署の
真裏にあったなあ。
前の長崎市長本島等さんは天皇の戦争責任問題発言で右翼から銃撃された
が、伊藤さんはチンピラの個人的恨みを買ってたと報道されている。無能な
長崎県警は未だにチンピラ連中をのさばらせていたんだろうなあ。