「サダムの負の遺産・秘密警察を暴く」ON・AIR

「サダムの負の遺産・秘密警察を暴く」(CX系「NONFIX」枠内)
http://www.fujitv.co.jp/jp/nonfix/)が放送されました。

イラク秘密警察に拘束され、処刑の恐怖を味わった
ビデオジャーナリスト集団DNA(http://dna.yeyey.net/
代表・遠藤盛章さんの「リベンジ企画」ともいうべき作品です。

イラク戦争を巡っては、世界の世論は「反米」と「親米」に分かれて、
ただイラクという場所を舞台として利用して、
イラク市民の立場から遊離した、地に足がつかない論争に
明け暮れていたように私には思えました。

私はバグダッドにいたので、日本でどのような報道が流れていたのか、
正確には知りませんが、あとで分かっただけでも、
おおよそバカバカしいものばかりでした。

私の掲示板も幼稚でバカげた書き込みで埋まっていました。

パレスチナホテル前の銅像引き倒しがヤラセであったかどうかとか、
パレスチナホテル砲撃が悲惨であったとか、故意であったかどうかとか、
米国の行動が国際法上違法であったかどうかとか、
もっとも知的に劣ったものでは、「人間の盾」はなにものであるかとか、
そこで起こっていた出来事の本質とはかけ離れたことばかりが、
ヒステリックに強調され、繰り返し語られていたようです。

今回の番組は、「反米」だとか「親米」だとかいった
どうでもいい問題を無視した上で、イラクという国そのものに眼を向けて、
「そこで起こっていた事実」だけに焦点を当てて、
事態の性格を明らかにしています。

遠藤さんとは11月3日の関東学院大学祭の戦争報道座談会でもご一緒します。
小田原近辺のみなさまも、小田原から離れた地域のみなさまも、
どうぞよろしくお願いいたします。