長崎講演

午前10時半、母を勤務先の島原中央高校まで送って、島原外港へ。
午前11時40分、熊本の市民運動家黒川裕一さんを迎える。
黒川さんは熊本市でリーダー養成塾を運営されている。
(参照→ http://www.tsumuri.jp/
昼食をご一緒しながら、その内容をお聞きした。

午後2時半、講演のため車で長崎へ向かう。
午後4時過ぎ、予定より遅れて到着すると、
会場には実行委員会の佐藤敦子さんがやきもきして待っていた。

打ち合わせのあと、長崎純心女子高のギャルギャル女子高生5人組から
インタヴューを受ける。
彼女たちは学校で戦争をテーマに研究をしているのだそうで、
5人が選んだアプローチの方法は、「近代の戦争をランキングする」
というものだ。
戦争による死者数などの数値情報を単純に取り出し、
比較検討するものらしい。
非常に面白く、かつ重要な試みだと思う。
戦争は一般に、メディアに公平には扱ってもらえない。
重要な戦争とどうでもいい戦争がある。
米国が関与したイラク戦争アフガニスタン侵攻、パレスチナ紛争などは
極端に大きく取り上げられるが、コンゴ内戦、アンゴラ内戦、
チェチェン戦争、アチェ紛争など、米国の関与が薄い戦争は、
たとえ夥しい死者が出ていたとしても国際社会に無視される。

単純に死者数をカウントしてゆくという作業は、
そういったメディアと国際社会の視点の偏りを取り除いた形で
地球上で起こっている戦争の全体像を
明らかにする助けになるだろうと思う。
かわゆいギャルギャルだし、応援したいものだ。

午後7時から講演。
スライドの順番がおかしくなっていたりして、不手際があった。
また、スライドなしで一旦イラクの話をしたあと、
またスライドに合わせて話題を戻すといったことになり、
冗漫なところがあった気がする。

それでも、質疑応答には次から次へと聴衆のみなさんが
質問してくださった。
活水高校のギャルギャル女子高生は二人で一本のマイクを持って
ひとつの質問をしていた。

イラクの子どもたちへのカンパは6万5千円ほど集まった。

講演終了後、長崎駅構内のロイヤルホストへ移動して、反省会兼打ち上げ。
佐藤さんにシーフードグラタンなどをご馳走していただいた。

午前3時頃、帰宅。