再出発

TV東京の特別番組への生出演を打診されていたが、先約があっていけなかった。
先約というのは、アムネスティ・インターナショナルの年次総会での記念講演だ。
イラクの話ではない。

チェチェンからの叫び
 〜紛争がもたらした悲劇〜』

この期に及んで、アムネスティではイラクではなく、
チェチェン戦争の実態を世間に伝える活動を優先した。
勇気ある決断だと思う。
イラクの問題は確かに深刻だが、今まさに世界中に伝えられている。
チェチェンの現状はそれを桁外れに上回っているにもかかわらず、
誰にも注目されず、世界から再び見捨てられようとしているからだ。
総参加者数は130人だったそうだ。

TV東京の特番には代わりといっては何だが、久保田弘信さんと、
「人間の盾」に参加した若手フリーランス志葉玲くんをご紹介した。
無事に見つかった遠藤盛章さんらのグループ「DNA」の映像が
ベースになるはずだから、今日の特番はまさに
「人間の盾」の素材で構成されることになる。

チェチェンの講演会の同じ会場で、夕方から広河隆一さんら
「日本ビジュアルジャーナリスト協会」の「イラク報告会」も開かれたはずだが、
いけなくて残念だった。
その間、旅行代理店で再出発の航空券を予約してきた。
トルコ航空で23日出発。
今度は、バグダッドはどんなようすになっているだろうか。