略奪、暴動

略奪や暴動は戦争の極限状態での群集心理が惹き起こすらしい。
それが、もっと早く起こらなかったことに、私は驚いていた。
紛れもない「敵性国民」であるはずの私たち日本人も英米人も
ひとりで夜の町を歩くことができた。
たぶん、あまりにも長く恐怖の中に生きてきたバグダッドの市民は
体験的に極限状態で生き延びる方法を知っている。
普段の生活の中で戦争を考える機会の少ない日本人の
極限状態での行動様式とイラク人のそれとでは、相当に違ってくるのではないか。

で、やっと見つけた。
http://v-v.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1049795375/
これも基本的には全く同じ群集心理が惹き起こす現象だ。
ネット上でのヴァーチャルな暴動。
イラクで起こっている戦争という事態に、
この人たちはこのようにヒステリックな反応を見せている。
当然参加している人たちには、自分たちがなにかに
「動かされている」などといった自覚はない。
略奪もこれも、極限状態下で人間が自分の一番醜い姿をさらけ出してしまう
一種の見本だ。
自分の自由意思を保持し続け、恐怖心に逆らって敢えて戦場へ向かう
「人間の盾」の人たちと、いってみれば正反対の行動パターンなのだ。
反発するのも無理はない。
「盾」のような行動を認めてしまうと、彼らはそれに対局する自分たちの
究極の「かっこ悪さ」を認めざるを得ないのだから。

へっへっへっへ…
どう?(挑発)